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温泉の泉質「塩化物泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ2!

温泉シニアマイスターによる泉質解説「塩化物泉」とは
こんにちは、温泉シニアマイスターの「小井 明日香」です。

前回からスタートした「温泉の泉質紹介シリーズ」ですが、シリーズ1は「単純温泉」の泉質についてでした。まだご覧になられていない方は、以下よりご覧ください。

▶参考:温泉の泉質「単純温泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ1


「温泉なんて、みんな同じじゃない?」温泉巡りをしていると、時々、そう言われる事があります。

温泉は好きだったものの泉質には全く興味がなく、「入浴して、ただ気持ちいい場所」と思っていらっしゃる方、「源泉かけ流しが、何の事かサッパリ分からない」というような方、「温泉は好きだけど、実は泉質のことあまり知らない・・」なんて方のために、今回はシリーズ2回目となる記事です。

温泉を全く知らなかったからこそ書ける、「温泉の泉質紹介シリーズ」。

これを読めば、きっと温泉旅行や温泉巡りが、今の倍楽しくなるかもしれませんよ。

それでは、今回のシリーズ2でご紹介する「塩化物泉」についてご説明していきたいと思います。


泉質「塩化物泉」のご紹介 -目次-



1,「塩化物泉」とは?どんな泉質なのかを温泉シニアマイスターが解説!
2,「塩化物泉」の泉質で有名な全国の温泉地
3,「塩化物泉」以外の泉質情報
4,温泉シニアマイスター小井明日香プロフィール


1,「塩化物泉」とは?どんな泉質なのかを温泉シニアマイスターが解説!




出典:instagram/heart.beat.motors.ak1さん

それでは、さっそく「塩化物泉」について詳しくご紹介していきます。

いきなりですが、塩化物泉と言えば、代表的なのが「ナトリウムー塩化物泉」です。

「わっ!頭痛くなってきた!」と言うかたは、物泉を取って、逆にしてみてください。

「塩化ナトリウム」。

どこかで聞いたことありませんか?そう、「お塩」の正式名称ですね!
なんだ・・・「塩」か。

ちょっと気が楽になった所で、キーワードについて解説していきます。


塩化物泉の泉質の見分け方



まず、シリーズ1でご紹介した「単純温泉」にも出てきた「溶存物質合計(ガス性のものを除く)」に注目しましょう。

●「溶存物質合計(ガス性のものを除く)」が、温泉水1kg中「1000mg」以上。


以下ではありませんよ。以上です。

ここで覚えておいていただきたいのですが、「溶存物質合計(ガス性のものを除く)」が、「温泉水1kg中1000mg以上」だった場合が塩化物泉です。

塩化物泉の場合は、温度は関係ありません。


続いて、もう一つ新たなキーワードが「ミリバル(%)」です。

●温泉成分分析表の中の陰イオン中に「塩化物イオン」の表記がある。
●陰イオン中の塩化物イオンの数値「ミリバル(%)」が20%以上の時。



さて、実際に「温泉成分分析書」を見てみましょう。


出典:instagram/y.s_skierさん


出典:instagram/y.s_skierさん

まず、「陰イオン」という項目があります。その中に、「塩化物イオン」と書かれていると思います。

書かれてない場合は、塩化物泉ではありません。

その塩化物イオンの列を、ず~っと右にずらしていくと、「ミリバル(%)」の数字が分かると思います。

この数字が、「20以上」の時、泉質名に塩化物泉がつきます。

塩化物泉は、塩類泉と言う泉質の種類の一つで、陰イオンの方の数値で、泉質が決まります。この他の泉質紹介でも、塩類泉は出てきますので、今は、「そうなんだぁ〜」程度で大丈夫です!


塩化物泉の浴用の適応症について



それでは、次に「塩化物泉」の浴用の適応症について解説します。

●塩化物泉の浴用の適応症:きりきず、抹消循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症です。
●飲用の適応症:萎縮性胃炎、便秘です。(療養泉の一般的適応症・禁忌症含む)



塩化物泉の特徴(入浴感)について




出典:instagram/eri_1124さん

入浴感としましては、「弱酸性~アルカリ性」で違ってきますが、基本的に、ポカポカ感が残ります。

弱酸性タイプは、ポカポカ感に保湿成分があるので、しっとり感が残り、アルカリ性に近付くにつれて、ポカポカ感とツルツル感に変わってきます。

中性は、その中間です。酸性は、結構ピリピリ感があります。

入浴後は、海水浴の後のような疲労感があるのも特徴で、私の場合ですが、かなり熟睡できます。(笑)

この塩化物泉ですが、特に寒い時期におすすめの泉質です。

飲泉した時、濃さにもよりますが、陽イオンがナトリウム(ミリバル%が20以上)の場合、美味しいダシのような味。マグネシウムイオンが入っていると、独特の苦みがある事もあります。

余談ですが、温泉シニアマイスターの私が今まで入浴した塩化物泉の中で印象に残っている塩化物泉は、福岡県にある「波葉の湯」という温泉施設です。

ここ実はいわゆるスーパー銭湯なんです。

かいりさん(@kamo_kamon)がシェアした投稿 -


出典:instagram/kamo_kamonさん

▶参考:福岡県のみなと温泉「波葉の湯」の公式サイトはこちらをご覧下さい。


こちらは、普段、循環ろ過していますので、透明で綺麗なのですが、注目は年に数回、源泉かけ流しをすることがあります。

緑がかった源泉は、まるで海そのもの。細かく考えていくと、海もある意味、温泉なのですが、それはそれ。福岡に遊びに行く機会があれば、源泉かけ流しであることを祈りながら、行ってみたい温泉施設です。


2,「塩化物泉」の泉質で有名な全国の温泉地



前段では、「塩化物泉とは」について、泉質の見分け方や特徴などをご紹介してきました。

ここでは、実際に塩化物泉で有名な全国の温泉地をご紹介しておきます。

塩化物泉の有名温泉地と言えば、北海道「登別温泉」、宮城県「秋保温泉」、山形県「赤湯温泉」、福島県「いわき湯本温泉」、静岡県「熱海温泉」、兵庫県「有馬温泉」、熊本「杖立温泉」など、一度は聞いた事がある有名温泉が多いですね。

温泉シニアマイスターの私が住む大分県の別府温泉では、「鉄輪温泉」と「亀川温泉」などが有名です。以前住んでいた福岡県でも、「博多温泉」や「柳川温泉」と言った塩化物泉があります。

以下では、一覧でもご紹介しておきますね。


ピックアップ!塩化物泉で有名な全国の温泉一覧



【北海道エリア】

▶登別市「登別温泉」

▶洞爺湖町「洞爺湖温泉」

▶札幌市「定山渓温泉」

▶函館市「湯の川温泉」


【東北エリア】

青森県「黄金崎不老ふ死温泉」

▶宮城県「鳴子温泉郷」

▶宮城県「秋保温泉」

▶宮城県「岩城温泉」

参考:岩城温泉「港の湯」目の前に日本海の絶景!夕陽を眺めながらの温泉は最高|

▶山形県「赤湯温泉」

▶福島県「いわき湯本温泉」


【北陸・甲信越エリア】

▶長野県「渋温泉」

参考:渋温泉「歴史の宿 金具屋」で極上の源泉と千と千尋の神隠しの世界を体験!

▶福井県「芦原温泉」

▶石川県「和倉温泉」

▶石川県「片山津温泉」


【関東エリア】

▶千葉県「鴨川温泉郷」

▶神奈川県「湯河原温泉」


【東海エリア】

▶岐阜県「養老温泉」

参考:「養老温泉ゆせんの里(天然温泉みのり乃湯)」開放感ある露天風呂や韓国式サウナ汗蒸幕や岩盤浴の温熱療法館は必見

▶静岡県「熱海温泉」

▶静岡県「熱海温泉」

▶静岡県「川根温泉」

参考:川根温泉「ふれあいの泉」露天風呂からの眺めは蒸気機関車!?温泉付きプールも併設です!

▶静岡県「伊豆湯河原温泉」


【関西エリア】

▶大阪府「犬鳴山温泉」

▶兵庫県「城崎温泉」

参考:兵庫の名湯「城崎温泉」外湯めぐり特集

▶兵庫県「有馬温泉」

参考:「金の湯と銀の湯」有馬温泉にある日帰り温泉! 金泉と銀泉の2種類の温泉を入り比べてみる


【中国・四国エリア】

▶岡山県「湯郷温泉」

▶鳥取県「皆生温泉」

▶香川県「こんぴら温泉郷」


【九州エリア】

▶福岡県「博多温泉」

▶大分県「鉄輪温泉」

▶大分県「別府温泉郷」

参考1:別府名物 地獄めぐり「かまど地獄」で実際に入浴できる温泉「かまど地獄3丁目の湯」とは?

参考2:別府観海寺温泉「いちのいで会館」コバルトブルー(青色)に輝く美しい源泉かけ流し温泉は必見

参考3:別府共同温泉のシンボル「竹瓦温泉」源泉かけ流しの普通浴と珍しい砂湯をセットで体験

▶大分県「亀川温泉」

▶熊本県「杖立温泉」

▶鹿児島県「指宿温泉」

参考1:指宿の二月田温泉「殿様湯」島津家の家紋入りお風呂が体験できる公衆浴場

参考2:鹿児島「ヘルシーランド」が楽しい!露天温泉「たまて箱温泉」や砂むし風呂「砂湯里」が人気の絶景温泉


3,「塩化物泉」以外の泉質情報



いかがでしたか?

塩化物泉について少しでも理解していただけでしょうか?

温泉には様々な泉質があり、それぞれに特徴がまったく異なります。そのため、「塩化物泉」以外の泉質についても本記事と同じように泉質の解説記事をご用意しましたので、合わせて参考にご覧ください。


塩化物泉以外の代表的な泉質一覧



単純温泉
●塩化物泉
炭酸水素塩泉
●硫黄泉
●酸性泉
●硫酸塩泉
●含鉄泉
●放射能泉
●二酸化炭素泉
●含よう素泉

※各泉質の詳しい解説記事は随時更新していきます。


4,温泉シニアマイスター小井明日香プロフィール



シリーズ2の本記事からご覧いただいた方へ。

皆様、初めまして。

今回、塩化物泉の「泉質の解説」をさせていただきました温泉シニアマイスターの「小井 明日香(こい あすか)」と申します。

まずは、ゆ~なびニュースにアクセスしてくださり、ありがとうございます。また、私の記事を、ここまで読んでくださり、重ね重ねありがとうございます。

私は、元々、九州にあります福岡県に住んでいたんですが、ぶらりと大分県の別府市に、温泉旅行したのがきっかけで、移住を決意し、現在に至ってます。

本当は、移住まで、いろいろありますが、長くなりそうなので、簡単にしました。(笑)

さて、皆様は、温泉資格があるのをご存じですか?有名なものでは、「温泉ソムリエ」や「温泉観光実践士」なんて、聞いた事ありませんか?

実は、大分県には、日本最難関と言われる温泉資格がありまして、年に二回行われています。温泉に関する基礎知識の筆記試験と、3つの洗面器に入った温泉が、どこの温泉かを当てる実技試験で、80点以上が合格と言う、その名も。

「温泉マイスター検定」(受験料3000円)

温泉地球博物館の主催で行われ、合格すると、「温泉マイスター」に認定されます。

その温泉マイスターから、「1,温泉マイスター協会に入会」、「2,別府八湯温泉道・名人か九州温泉道・泉人を取得」、「3,温泉をテーマにした論文を書く」など、以上3つの条件をクリアすると「温泉シニアマイスター」に認定されます。(審査料5000円)

私が持っているのは、この「温泉シニアマイスター」の資格で、「温泉文化を世界に発信したい!と言う熱き思いのある専門家」に認定されています。

実際、まだまだ未熟ものですので、勉強することは、山ほどあるんですけどね。(笑)

普段は、仕事が休みの日は、大体、朝から夕方まで、温泉巡りしています。大分県別府市の住人なので、別府市内が多いです。あちこちの温泉施設に行って、「見た事、聞いた事、感じた事、実際の入浴感」などを皆様にお伝えできるように記事を通して発信しています。

少しでも温泉に興味持っていただければ幸いです。

また、旅行の際は、ガイドブック代わり・・・とまではいかなくても、そんな情報あったねと思い出していただけるような記事を、これからも書いていきたいと思っております。

以上、簡単ではありますが、私の自己紹介とさせていただきます。もし、どこかで、私の名前を見かけた時は、「あ~あの人かな?」と思い出してみてくださいね~。(笑)


記事作成日:2017年12月19日
記事作成者:ゆ〜ナビ編集部 温泉シニアマイスター「小井 明日香」
この記事に関するキーワード
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