スパ銭&温泉お役立ち情報
261 views

療養泉とは?その定義って?温泉とは違うの?療養泉の一覧をご紹介

 シェア  ツイート  はてブ  Google+  LINEで送る
療養泉とは?
突然ですが、温泉好きの皆さんの中で、こんな疑問をもっている方いないですか?

「温泉と療養泉の違いって、なんですか?」

実際、時々そんな質問をされる事があります。

実はこの質問、すごく答えにくいんです。。質問の答え方によっては、すごく誤解されるかもしれないし、混乱させてしまうかもしれないからです。

元々、温泉というくくりがあって、その中に療養泉があるのですが・・・。温泉シニアマイスターで温泉の専門家としてこの記事を書く私自身、時々混乱します。(笑)

そこで、今回は、「療養泉ってどういうものなのか?」、「そもそも、温泉って、どういうものなのか?」まで、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

これで、あなたも、立派な温泉人になれるかも?


「療養泉とは?」のご紹介 -目次-



1,療養泉と温泉て違うの?
2,療養泉の定義(意味)とは?
3,療養泉と呼ばれる泉質一覧
4,ゆ〜ナビ編集部コメント


1,療養泉と温泉て違うの?



黒薙温泉の露天風呂

それでは、最初に「療養泉と温泉て違うの?」についてご説明していきます。

先程、少し触れましたが「温泉というくくりの中に、療養泉があります」。

そもそも、前提として温泉とはなんでしょうか?
それがわからない事には、温泉も療養泉もありませんので、まずは、温泉についてご説明します。

温泉とは?



実は、温泉は、昭和23年7月10日に施行されました、「温泉法」と言う法律によって、きちんと定義されているんです。

それによると・・・。

「温泉」とは、地中から湧出する温水・鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものを言う。


だそうです。

じゃあ、別表って何?ですよね。

まず一つ目が「温度」に注目です。

温度(温泉源から採取される時の温度)摂氏25℃以上であること。

二つ目が、「物質」に注目です。

この物質というのは、含有量が1kg中、以下の成分量のどれかが含まれていれば、温泉と言われるわけです。

物質一覧



●溶存物質(ガス性のものを除く):総量1000mg以上
●遊離炭酸:250mg以上
●リチウムイオン:1mg以上
●ストロンチウムイオン:10mg以上
●バリウムイオン:5mg以上
●鉄イオン:10mg以上
●第一マンガンイオン:10mg以上
●水素イオン:1mg以上
●臭素イオン:5mg以上
●沃素イオン:1mg以上
●ふっ素イオン:2mg以上
●ヒドロひ酸イオン:1,3mg以上
●メタ亜ひ酸:1mg以上
●総硫黄:1mg以上
●メタほう酸:5mg以上
●メタけい酸:50mg以上
●重炭酸ソーダ:340mg以上
●ラドン:20(100億分の1キュリー単位)以上
●ラジウム塩:1億分の1mg以上


上記の成分量のどれかが含まれていれば、「温泉」なんです。

いかがですか?

温泉施設にある、「温泉成分分析書」を見たことある人は、「あ~っ」とおもうかもしれませんが、聞きなれない言葉も多いですよね。
とは言え、聞きなれないながらも、中学生だか高校生だかくらいに、学校で習った記憶が、ぼんやりと浮かんできませんか?

「いや・・・テレビで、聞いた事あるよ!」と言うかたもいらっしゃるかもしれませんね。

そうなんです。温泉番組で、よく聞くのが、「メタけい酸」ですね。

こちら、保湿成分としても有名です。「50mg」で、温泉と言っていいわけですから、その何倍も含有されている温泉、この記事を読んでいるあなたも、知っていませんか?

この数字、覚える必要ありません。(笑)
そういう成分があるんだ程度でかまいません。

つまり、温度が25℃以上か、上記の物質が規定値以上あれば、温泉になるわけです。

これをふまえた上で・・・次は「療養泉」について見ていきましょう。


2,療養泉の定義(意味)とは?




出典:instagram/tetu28goさん

それでは「療養泉とは?」について解説していきますね。

療養泉って、どういう定義なの?



まず、温度が低くても、成分量が規定値を超えていた場合。

これは、「鉱泉」と言います。「鉱泉」も、もちろん、温泉に含まれています。

そうした温泉の中で、温度及び成分の質・濃度から、「特に治療の目的に供しうるもの」を、療養泉として定義されています。

では、どういう条件で、療養泉といわれるのでしょうか?

それは、以下の通りです。

療養泉といわれる条件



1,源泉温度:摂氏25℃以上
2,物質(以下掲げるもののうち、いずれか一つ)


温泉水1kg中の含有量
●溶存物質(ガス性のものを除く)総量:1000mg以上
●遊離二酸化炭素:1000mg以上
●総鉄イオン:20mg以上
●水素イオン:1mg以上
●よう化物イオン:10mg以上
●総硫黄:2mg以上
●ラドン:30(100億分の1キュリー単位)以上


この数値や温度を元に、療養泉の種類が分類されます。

次は、「泉質紹介シリーズ」の記事でも見たことがある名前が並びますが、療養泉と呼ばれる泉質について以下で見ていきましょう。


3,療養泉と呼ばれる泉質一覧



ここでは、前述した「療養泉といわれる条件」を満たした泉質をご紹介しておきます。

実は「泉質紹介シリーズ」の泉質は、すべて療養泉になります。

療養泉と呼ばれる泉質一覧



※以下の泉質ごとの入浴感や味等については、私個人の感覚です。

●単純温泉



老若男女、万人に優しい泉質。実は、種類が多い。 

単純温泉について詳しくは以下も参考にご覧ください。
関連記事

温泉の泉質「単純温泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ1!


●塩化物泉



ポカポカ感と保湿感が残る泉質。飲むと美味しいものが多い。

塩化物泉について詳しくは以下も参考にご覧ください。
関連記事

温泉の泉質「塩化物泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ2!


●炭酸水素塩泉



「美肌の湯」と呼ばれる事が多い泉質。

炭酸水素塩泉について詳しくは以下も参考にご覧ください。
関連記事

温泉の泉質「炭酸水素塩泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ3!


●硫黄泉



ドカンとくる入浴感と、玉子が腐ったような独特の匂いがする泉質。

硫黄泉について詳しくは以下も参考にご覧ください。
関連記事

温泉の泉質「硫黄泉」とは?専門家「温泉シニアマイスター」による泉質紹介シリーズ4!


●酸性泉



ピリピリする入浴感が特徴の泉質。飲むとすっぱい。

●硫酸塩泉


 
入浴した時、不思議な手触りを感じる泉質。飲むと苦いものが多い。

●含鉄泉



赤い色の温泉に多い泉質。入浴すると、肌の血色が良くなる。

●放射能泉


 
真偽は不明ですが、万病に効果があると言われている泉質。入浴すると、元気が出てくる。

●二酸化炭素泉



泡付きがたまらない泉質。源泉が低いものが多いが、血行が良くなるのか、ポカポカしてくる。

●含よう素泉


 
ヨードチンキのような匂いが特徴。日本でも珍しい貴重な泉質。


療養泉の一般的適応症・禁忌症(全泉質共通)



適応症(浴用)

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、抹消循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ病など)病後回復期、疲労回復、健康増進

禁忌症(浴用)

病気の活動期(熱のあるときなど)活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性病気の急性増悪期


4,ゆ〜ナビ編集部コメント



ここまで記事を読んでいただき、本当にありがとうございます。そして、お疲れさまでした!

なんちゃらイオンや、成分総量やら・・高校の化学以来と言う方も、多かったのではないでしょうか?
読んでいるうちに、眠くなってしまった方。どうぞ、これからも、眠れない時には、読んでみて下さい。(笑)

今回、普通の温泉と療養泉の違いを、定義を元に解説させていただきました。

要するに、「温泉って言われるためには、これだけの成分が必要で、療養泉って言われるためには、これだけの成分が必要ですよ。」と、お伝えしたかったわけです。

温泉と療養泉で、同じ成分もありますので、数値比較をしてみると、意外と面白いかもしれませんよ。

ここで、内容が難しかったと言う方のために、療養泉かどうか見分ける方法をお教えします。

それは、温泉施設にある、「温泉成分分析書」。

@onsenfufuがシェアした投稿 -


出典:instagram/onsenfufuさん

見たことあると思います。

数字やら、ミリバルやら、イオンやらは見なくていいです。泉質名が書いてあるかないか、それだけを探してみてください。

泉質名が書いてあれば、それは、文句なしに療養泉なんです。

「~が多い温泉」と言う記述でしたら、それはただの温泉です。

温泉施設に行かれた際は、是非やってみてくださいね。

今日の知識が、あなたの温泉ライフのスパイスになれば幸いです。


記事作成者:ゆ〜ナビ編集部 温泉シニアマイスター小井明日香
記事作成日:2018年3月22日


  •  シェア  ツイート  はてブ  Google+  LINEで送る
    この記事に関するキーワード
    泉質 療養泉 温泉用語辞典

    同じカテゴリの最新記事はこちら

     条件検索

     人気の記事

    No.1
    No.2
    No.3
    No.4
    No.5
    No.6
    No.7
    No.8
    No.9
    No.10

     カテゴリ